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エコに関する動きが活発化しています。洞爺湖サミットは玉虫色の宣言に終わりましたが、東京都環境確保条例の改正(総量削減義務と排出量取引制度の導入)など、より具体的な話も出てきました。米国ではどちらの党が次期政権をとっても気候変動に真剣に取り組むことになると予想されているそうで、国際的にもこの動きはさらに加速していくでしょう。IT分野においてはグリーンITを謳った製品、ソリューション、セミナーが盛んです。

現実にはどのようにエコ/グリーンITに取り組んでいけばよいのでしょう。ニュースや書籍で報じられているデータセンタの移転や改修、エコ対応H/Wへの置き換え、サーバー仮想化などはエコの効果が大きいかも知れませんが、その分コストもかかります。費用対効果的にはマイナスになる対策もありますので、一部の企業を除けばエコという名目のみでこれら対策に取り組むことはあまり現実的ではありません。業務改善のためのシステム改修や保守期限切れによるH/W入れ替えなどの機会に平行して行うのが一般的でしょうし、中長期的な取り組みとなるでしょう。

まずはオフィスのエコ/グリーンITに着手するのが現実的であると思います。オフィスでのエコ対策のポイントは電気使用量の削減、紙など消耗品使用量の削減、廃棄物の削減・リサイクル、グリーン購入、移動の抑制・環境配慮などです。以下にグリーンITに絞って簡単な例をあげました。こうして書いてみるとなんとも地味な活動ですが、多くはエコというだけではなくコスト削減にもつながりますので、積極的に取り組んで行きたいところです。

■Green of IT (IT自体のエコ対策)
・PCの電源管理を使用して、消費電力を抑える。
・会議、外出、昼休みなどはPCをスタンバイまたは休止にする。
・帰宅時はPCをシャットダウンする。また、コンセントを抜き待機電力をカットする。
(電源スイッチを活用すればそれほど面倒ではない)
・コピー、複合機を統廃合し、消費電力、各種費用、使用スペースを抑える。
・コピー、複合機の省電力機能をONにする。
・備品・OA機器の購入・リースの際は環境に配慮された製品を選択する。
(グリーン購入)

■Green by IT (ITを活用したエコ対策)
・電子会議を導入し移動を抑制する。
(WindowsのNetMeetingを利用した安価な導入事例あり)
・ペーパレス化を推進する。資料はなるべくモニタでみる。
会議の際はプロジェクタを活用する。または、ノートPCを持ち寄る。
・プリント・コピーは両面印刷にする。また、集約印刷を積極的に活用する。
・FAXをやめ、Eメール等に置き換える。
・複合機の機能を有効活用する。
(ミスプリントの取り消し、受信FAXの電子化機能など)

ひとつひとつのエコ効果はそれほど大きくないかもしれませんが、ちりもつもれば山となります。なにより、これらの活動を通じて社員ひとりひとりにエコに取り組んでいくのだという意識を浸透させていくことが重要だと思います。インターネットにはオフィスでのエコの取り組み計画、事例が紹介されていますので、これらを参考にするのもよいでしょう。

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2004年12月15日 (水)

青山システムコンサルティング株式会社

山口 晃司