より有用なデータベースの構築に向けて

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 会員データ、取引状況データ、商品データ、WEBサイトのアクセスログやアンケートデータ…。現在、多くの企業がこのような多種多様なデータベースを構築し、データを収集・保有しています。また、これらのデータをデータベースマーケティングやデータマイニングといった手法・ツールで分析し、既存顧客維持や売上拡大につなげようとしています。
 しかし、実際にデータを集めてみたはいいがうまく活用できていない、といったことはないでしょうか。

・会員データを個人単位で集めていたが、家族や世帯単位での管理項目がなか
 ったため世帯単位でのアプローチができない。

・会員とのコンタクト履歴は集めていたが、その手法(電話・メール・対面など)
 の項目がなかったため手法別の状況を調べることができない。

・商品の属性情報の登録項目数が限られていて、商品に新たな価値を見い出し
 (例えば、平泉と小笠原諸島が世界遺産に登録されたことによって、「世界遺
 産」という新たな「価値」が発生)ても、その事を追加できず活用できない。

 上記のようにデータの項目がほんの少し不足しているだけで、集められた他のデータが有効活用できない場合があります。

 また、各々のデータベースではそれなりにデータが集められていたとしても、データベース間の相互連携がされていないといったことはないでしょうか。

<ケース>
もともと販売チャネルが対面販売だけであったのが、DMなどの通信販売を始め、コールセンターを開設。
しばらく後にWEBサイトでの販売も開始する。
会員の声を集めるためにアンケートを収集する。

 このような場合、その都度目的に応じたデータベースが作成されるでしょう。しかし、それらのデータベースが全く相互連携されないということがあり得るのです。
 それらは大きく括ればすべて会員とのコンタクト情報の収集を目的としたものですが、相互連携されてないとすれば、以下のような無駄や手間が生じ、スピーディかつ最適な戦略の立案・実行を阻害する要因になります。

・会員に興味のあることについてのアンケートをとっても、DMの送付先の選定に反映されない。

・個別の商品やサービスについて、全チャネルを通しての調査・分析ができない、
 または、時間がかかる。

 すべての販売チャネルを網羅したデータベースを最初から構築するのは、日々環境が変わるビジネスの現場では困難なことです。仮にそのようなデータベースを構築出来たとしても、それではデータ及びアクセスが集中してレスポンスが非常に悪くなってしまう可能性が高く、業務では全く使えないということにもなりかねません。都度追加していくのが妥当かつ現実的な対応でしょう。
 その際新たに取得するデータをどう活かしていくのか、また他の業務にも影響する部分はないのか、といったことを踏まえてデータベースを構築する必要があります。
 また、データの収集項目についても同様です。やみくもに項目を増やしても無為無用なデータを集めてしまうことにもなりかねません。結果、入力の手間が増えただけで終わってしまう可能性もあります。

 これから企業の持つデータ量はすさまじい速さで増加していくと予測されます。その中でより有用なデータベースを構築できなければ、入力や維持管理のコストばかりが増大し宝の持ち腐れとなってしまうでしょう。

 新たなデータベースの構築する際、または現在のデータベースを再構築する際、業務や部門によって異なる目的や項目を集約し、今あるデータベースと照らし合わせ、過不足ないデータベースを構築すること。
 加えて、構築後の全社的な活用の見通しまで踏まえていくことが必要と考えます。

そのデータベースが何のために必要なのか。
そのデータベースにどのような項目が必要か。
そのデータベースと関連するデータベースはないか。
そのデータベースはどう使っていくのか。

改めてこれらのポイントを見つめ直してみてはいかがでしょうか。

青山システムコンサルティング株式会社

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2011年06月01日 (水)

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