2018年気になるITトレンドと2017年の振り返り

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2017年を振り返ると、IT業界は多くの変化があったと改めて感じます。
今年は、どのようなIT技術がトレンドとなるか考察したいと思います。

2017年のITトレンドの振り返り

・AI(人工知能)
大量のデータやパターンを覚えさせることによって、適切な回答や判断を導き出すことが可能になります。
将棋の世界でも、AI『ponanza』が名人を破ったことが話題となりました。

・RPA((仮想知的労働者)
『RPA』とは、ロボットによる業務自動化の取り組みを表す言葉で、以前から存在するバッチプログラムがツール化された様なものです。
導入期間の短さや低コストということもあり、働き方改革の流れに沿って大きく話題となりました。

・ドローン
ビジネスや行政での活用が進んできた印象が見受けられました。
日本通運は、倉庫内での在庫管理などにドローンを使用する実証実験を行っています。行政では、豊橋市が災害発生時を見越しドローン飛行隊を結成するなど、メディアで多く取り上げられていました。

・スマートスピーカー
『スマートスピーカー』とは、音声で家電などのデバイスの操作や、会話を楽しんだりすることができるスピーカーです。
GoogleやLINEのスマートスピーカーを、TVCMで見たこと目にしたことが、あるのではないでしょうか。
 
・VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)
都内で、VRが体験できる施設は10箇所もオープンしました。
ゲームや医療業界など、様々な分野で実用化され消費者に浸透しました。

私が特に感心したのは『RPA』です。

ロボットが交通費の妥当性チェックすることや、基幹システムにログインし決まった見積書を作成できる仕組みは驚きました。
設定次第で決まった業務を自動化することが可能です。

RPA導入を請け負うベンダーは、引き合いが多く、提案や導入をおこなうリソースの不足が続いているようです。

2018年の気になるITトレンド

私は、『ブロックチェーン技術』に注目しています。

ブロックチェーンとは、ビットコインを始めとする仮想通貨を支えている基盤技術のことです。

ブロックチェーンによって実現した仮想通貨を利用することで、取引記録を特定の管理主体なしで残すことが可能になります。

一般的な法定通貨の銀行振込では、銀行が取引記録を記録し管理することで、取引が正当なものだと証明されますが、ブロックチェーンの仕組みを用いれば記録を証明することもでき、銀行に手数料を払うことなく、お金をやりとりできるようになります。
銀行の営業時間を気にすることもなく、より自由に経済活動を営むことできるようになります。

銀行でもブロックチェーンを使い、銀行間の送金手数料を大幅に安くできるサービスが一部で始まる見通しとなりました。
 
最近では、仮想通貨取引所の「コインチェック社」がハッキングされて、顧客の仮想通貨のNEMが560億円盗まれた事件が大きな問題になりました。
マイナスイメージが強かったのではないでしょうか。 
NEMの管理は、ホットウォレット(ネットワークに接続されたウォレット。手軽に仮想通貨を取り出しやすい一方で、今回のように不正な送金をされる可能性がある)で管理されており、マルチシグ(仮想通貨の秘密鍵を分割し複数管理することでセキュリティを高める技術)を実装していない状態でした。

取引所のセキュリティに問題があっただけで、仮想通貨やブロックチェーンが脆弱だったわけではありません。
ただし、ブロックチェーンのセキュリティが完璧なものであるとも言い切れません。詳細は各種専門家の記事等をご参照ください。
 
ブロックチェーンにより、仮想通貨が普及し新たな決済方法の手段として浸透するのではないでしょうか。 
広く普及させるには、人々がテクノロジーを安心して使えるような環境が整備されることが必要です。
ブロックチェーン技術自体への取り組みは積極的な姿勢をみせているものの、法整備が追いついていないという状況が多いようです。

今後、環境や法整備が進めばブロックチェーンはますます勢い付いていくことでしょう。

2018年02月20日 (火)

青山システムコンサルティング株式会社

渡辺也寸志