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先日、「東京ディズニーランド」と「東京ディズニーシー」は、スマートフォンでQRコードチケットを購入し、そのままかざして入園できる新サービスを導入しました。

また、現在建設中のリニア中央新幹線は、スマートフォンに表示、もしくは切符に印刷されたQRコードをかざして、改札を通過する乗車システムの導入を検討していると報道されています。

そこで改めて注目されているQRコードについて、最近の活用事例と特徴、活用における注意点をお伝えします。

 

QRコードとは

QRコードは二次元コードの1つで、1994年にデンソーウェーブ社によって開発されました。
日本国内では2000年代のQRコードの読み取り機能を搭載した携帯電話が登場したことにより、個人消費を対象としたオフラインでの活用が一気に広がり、近年はスマートフォンの普及により、オンラインでの活用が見受けられるようになりました。

QRコード自体、既に開発から20年を超えていることもあり、個人的には枯れた技術の分野に入るのではないかと思います。

 

QRコードの活用事例

QRコードの活用は、既に製造業における部品の管理や医薬品の管理等、物の情報管理をする上で普及していました。
近年はスマートフォンによるQRコードの読み取り、および表示による、個人消費に関連したソリューションが増加傾向にあると感じます。

QRコードによる個人消費の活用というと、中国国内で爆発的にユーザが拡大しているAlibaba GroupであるAnt Financial社のAlipayや、Tencent社のWeChat Pay、日本国内ではOrigamiといった決済サービスが既にあります。

加えてQRコード決済については2018年に入り、

  • 携帯キャリアによるQRコード決済サービスの導入
  • 3メガバンクによるQRコード決済の統一規格の検討に着手
  • Origamiと地銀銀行各社とのシステム連携の拡大

といった新たな取り組みについて報道もされており、今後も拡大していくと考えられます。

また、決済の分野だけでなく、入場券や乗車券のチケットレス化や、銀行ATMでのキャッシュカードの代用、電子申告内容を記録したQRコードによるコンビニ納税の実現、そして民泊等での活用を視野にいれた鍵の代用など、活用の場は広がっています。

 

QRコードの特徴

QRコードは、バーコードに比べ、以下のような特徴があります。

  • 大容量データの収納が可能
  • 少ないスペースでの印字、表現が可能
  • 仮名・漢字の表現が効率よく可能
  • コードの一部に破損や汚れがある場合でもデータ復元が可能
  • 360°どの方位からでも読み取りが可能

QRコードは、一般的なカメラやスキャナー等の技術で読み取りが可能なため、使用環境や活用の用途に応じた様々な機器が発売されています。
QRコードの読み取り機の選択肢が多い点も大きな特徴です。

 

QRコードの活用における注意点

QRコードを用いたソリューションを検討する場合、注意すべきいくつかの点があります。

QRコード自体は画像であるために、画像のコピーや模倣によって、容易に不正なQRコードを生成することが可能です。
その対策としてQRコード自体に有効時間の設定をおこなうことや、コードの真偽判断をおこなう仕組みが必要となります。

QRコード自体は既に鉄道事業での導入が進んでいますが、やはりSuica等のIC乗車券に比べ、読み取りスピードが遅いという点があります。
その点に対しては、カメラの性能向上や情報処理能力の改善により、近年改良されてきているものの、未だ改善の余地は残っています。
レスポンスを求めるシチュエーションの場合、開発時に明確な許容範囲を定めることをお勧めします。

リアルタイムでQRコードを取得、表示、もしくは読み取り後のWEBアクセスを必要とする活用を検討する場合は、周辺のネットワーク環境の状況も考慮に入れる必要があります。

QRコードの特許権利は開発元であるデンソーウェーブ社が保有していますが、権利行使をおこなわないことを明言しています。
JIS規格やISO規格に制定されているQRコードの使用に対し、利用料は一切発生しません。
しかし「QRコード」という文言自体は、デンソーウェーブ社の登録商標であるため、商用利用を目的に文言を使用する際は、その旨の確認が必要になることを注意してください。

 

最後に

QRコードは、バーコード以上の情報を収納し、読み取ることを目的として開発されたため、当初はオフラインでの活用がメインでした。

現在はスマートフォンの普及により、QRコードの読み取り、および表示が容易となり、個人単位で可能になりました。
加えてネットワーク環境の整備により、QRコードをオンラインで活用するソリューションが可能になりました。

企業を取り巻く経営環境が日々変化している中、ぜひ今おこなっているビジネスの中に、QRコードが活用できるシチュエーションがないか検討してみてはいかがでしょうか。

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2018年03月12日 (月)

青山システムコンサルティング株式会社

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