DXとSDGsって関係あるの？

Will Beモデルというのは、顧客と自社の関係性の「ありたい姿」を言語化したものって話をしたよね？

忘れちゃったら、復習しておいてね。大事な話なので。

顧客と自社の関係性は、当然ながら長期的な関係性を考えるべきなので、自然とサスティナブル（持続可能な）な視点に立つことになるでしょ？

そうすると、SDGs＝「持続可能な開発目標」の観点が入ってくるって意味だよ。

本当は、全てのゴールがつながっているので、別々で考えるべきではないんだけど・・・。

経験的には、DXに関係が深いゴールはあるよ。

１つ目は、9番目の目標。

「産業と技術革新の基盤をつくろう」
強靱（レジリエント）なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る

これはわかりやすいよね。

もう１つは、12番目の目標。

「つくる責任つかう責任」
持続可能な生産消費形態を確保する

これは、前者（つくる責任）と後者（つかう責任）で分けて考えてみよう。

そうそう。
例えば、サプライチェーンマネジメントをして、トレーサビリティを実現する、というのがあるね。

追跡できるようにするためには、バーコードやRF IDで入出荷および在庫管理をするっていうのがセオリーになるから、当然ながらデジタル化をすることになるし、自社だけでは達成できないので、関係会社を巻き込むことになる。ひいては業界全体で取り組む必要があるんだ。

小さく始めて、大きく育てる。
というステップを何事も踏むので、まずは自社から開始して広げていくことになるだろうね。こういうときに、ビジョンが明確に描かれていると、多くの人を巻き込みやすくなるよ。

広義にはトレーサビリティに含まれるけど、つかった後に、リサイクルができるかどうか、実際にリサイクルされているかどうか、リサイクルのプロセスが地球に高い負荷を与えていないか、消費者に開示しておく必要がある。

情報の開示をするためには、リサイクルの工程をデジタル化する必要があるし、情報を開示をするプロセスも可能な限り自動化しないと手間ばかりが増えてしまうから。

そういう会社も多いと思う。利益に直結しないからね。
でも、グランドデザインに組み込んでおかないと、永遠に対応することができなくなってしまうので、最初から計画には組み込んでおいた方が良いのは間違いない。

おっ！ちょっとは、わかってきたのかな？

SDGsウォッシュの問題もあるからね。

うーん。自社の取り組みの良い面だけ情報開示したり、脚色した情報を開示して、実際よりもSDGsに貢献しているように見せかけること。って感じかなぁ。

この話は、いずれ触れたいと思うけど、今日はここまでにしよう。