「DXはデジタル化ではない」のミスリード

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DXへの取り組みが活発化していますが、最近、「DXはデジタル化ではない」の論調を多く見聞きするようになりました。
先日も、「ペーパーレスはデジタル化であってDXではない。デジタル化ではなくDXに取り組むべきだ」との会話を耳にしました。

DXは「デジタル技術を活用したビジネスモデルの変革」を概念とするため、言葉の定義を議論するのであれば、確かにDXとデジタル化は異なります。
しかし、最近は「DXはデジタル化ではない」の論調が増えたことで、デジタル化が不要であるかのような誤解も増えていると感じます。

DXの概念が「デジタル技術を活用する」である以上、デジタル化はDXにも必要不可欠です。
冒頭の会話のように、DXとデジタル化は「どちらかの選択」ではありません。

昨年12月に公開された経済産業省のDXレポート2でも、企業が直ちに取り組むべきアクションとして以下をあげています。
・業務環境のオンライン化
  (テレワーク対応、オンラインコミュニケーション 等)
・業務プロセスのデジタル化
  (ペーパーレス、紙の電子化、営業活動デジタル化、定型業務自動化 等)
・顧客接点のデジタル化
  (ECサイトの開設、電話対応業務のオンライン化 等)
・従業員の安全・健康管理のデジタル化
  (人流の可視化、従業員の不調・異常の早期発見 等)

皆様の職場環境はペーパーレスやテレワーク対応は進んでいるでしょうか?
言葉の定義を議論し理解を深めることも大切ですが、目の前の業務のデジタル化が疎かになってしまっては本末転倒です。
DXとデジタル化、どちらにも取り組んでいただくことを願います。

2021年04月19日 (月)

青山システムコンサルティング株式会社

吉田勝晃