AIの「正解」に飽きた私たちが、いま本当に読みたいもの

TEL:03-3513-7830|お問い合わせ

弊社メールマガジンで配信した「コンサルタントのつぶやき」です。
IT利活用のトレンドやお役立ち情報をメールマガジンでお届けしています。


記事の執筆

長谷川 智紀
ディレクター長谷川 智紀

ディレクター長谷川 智紀

外資系コンサルティング会社および大手アパレル企業の情報システム部門で経験を積む。 システムを軸にした課題解決を多くの中堅中小企業に提案したいという思いから、 青山システムコンサルティング株式会社に入社。 クライアントに近い立場で業務改善を主軸にしたコンサルティングを行なっている。 その他、セミナーなどの講演活動も実績多数。

「AIっぽさ」に反応するセンサー

SNSやネットを開けば、整いすぎた文章と、やけに明るくてポップなAIイラストが溢れています。
商業的なコラムやメルマガだけではありません。
最近は個人が思いを綴るはずのSNSでさえ、
「どこかで見たような、AIが作ったアウトプット」が多く目につくようになりました。

そういうコンテンツに触れるたび、なんだか「お腹いっぱい」というか、
無意識に読み飛ばしている自分に気づきます。

生成AIが当たり前になった今、私たちの目は「AIっぽさ」を敏感に察知するようになりました。
そして、それを感じた瞬間に、どんなに正しいことが書いてあっても、読む気が失せてしまう。
そんな「AI疲れ」のような感覚を、自分を含めた多くの人が感じている気がします。

綺麗すぎて、素通りしてしまう

AIが書く文章は、たしかに「綺麗」です。
でも、そこには書き手の「迷い」や「手触り」がありません。
特に、AIで作られた画像が添えられていると、その違和感はさらに強まります。
AIも進化しているので、たしかに内容は踏まえている。
けれど、妙に誇張されていたり、コミカルさが強すぎたり…。
そんな「すんなり飲み込めない引っかかり」がある画像が目に入ると、読み手は冷めてしまいます。

なぜ冷めてしまうのか。
それは「これは効率を優先していて、丁寧に作られたものではないな」と感じ取ってしまうからです。
そうなると、せっかくのメッセージも心にひっかかることなく、
右から左へ通り過ぎていってしまいます。

「下書き」には使う、でも「表現」は譲らない

もちろん、AIを完全に否定するわけではありません。
私自身、構成を整理したり、アイデアの種を出したりする「下書き」の段階では、
AIに頼ることもあります。

けれど、自分の考えを形にする「表現」の領域だけは、自分以外の誰かに委ねないと決めています。
AIが導き出す「それらしい無難な回答」をそのまま出すのではなく、
そこに自分にしか書けない違和感や、隠しておきたいような本音を込める。
そのプロセスの中にこそ、血が通い、読み手の心に届く何かが宿るのだと思うからです。

誰かの心を動かすために、いま必要なこと

これだけ多くのコンテンツが溢れているなかで、あえて誰かの足を止め、
何か行動を変えてもらうために必要なのは、テクニックではありません。
伝えたいメッセージを明確にして、自分の言葉でつづること。
少なくとも現時点では、それが一番必要なことだと感じています。

  • 「一般論」ではなく、自分が見た景色や体験を言葉にする
  • 安易にAI任せのイラストに頼らず、自分の手で工夫を凝らす
  • 「誰か」ではなく「あなた」に向けて書く

AIという便利な道具があるからこそ、その道具に頼り切らない「自分の輪郭」が大切になります。
借り物の言葉を捨てて、かっこ悪くても自分の言葉でつづること。
それが、氾濫するコンテンツの中で、
誰かの記憶に深く残るための唯一の近道ではないでしょうか。

この投稿をシェア

2026年02月16日 (月)
青山システムコンサルティング株式会社
長谷川 智紀