「とりあえずAIやってみようぜ!」は間違い?

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AI活用を検討する企業も増えていますが、この「AIありき」のアプローチを進めようとすると、必ずといって良いほど「手段ありきは失敗する」「ツールファーストは失敗する」の反対意見がでます。

では、この「とりあえずAIやってみようぜ!」は本当に間違いでしょうか?

似た事例を紹介します。
「BPR(*1)には取り組む時間も予算もない。他社で効果が出ているRPA導入してみよう。」
RPAありきのアプローチでしたが、結果はRPAによりRPAコスト以上の作業が自動化され、生産性が大幅に改善されました。

なぜ”失敗”とならなかったのか、それは、以下のステップをしっかり抑えたためです。
① RPAに何ができるかを理解した(機能・特性の理解)
② RPAでできる範囲に目的設定した(手段と目的の整合)
つまり、「とりあえずAIやってみようぜ!」であっても、「AIの機能・特性を把握」し、「AIの機能・特性に合った目的設定」をすれば、手段やツールありきのアプローチであっても効果を出すことができるということです。

問題なのは、「手段ありき」ではなく、「目的なき」です。

上記例であれば、AIの知識・ノウハウを習得することを目的とした「とりあえずAIやってみようぜ!」も、他社で効果が出ている業務効率化を目的とした「とりあえずAIをやってみようぜ!」も、間違ったアプローチではないということです。

AIをスモールスタートしたいと考えている場合、「手元の効率化(目的)」ぐらいからスタートいただくと進めやすいかもしれません。
当社でもAIアドバイザリーサービスをしているので、「とりあえずAIやってみようぜ!」で困った際はお気軽にご相談ください。
AIアドバイザリーサービス(https://www.asckk.co.jp/services/ai_advisory)

*1 BPR:Business Process Re-engineeringの略で、業務プロセス(組織、フロー、システム等)から抜本的に見直す変革

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2023年10月16日 (月)
青山システムコンサルティング株式会社
吉田勝晃