午後Ⅰ(ゴゴイチ)のすすめ | 青山システムコンサルティング株式会社

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リスキリングが注目される中、IT分野の代表的な試験である情報処理技術者試験も、より多くの人に認知されてきているのではないでしょうか。

タイトルの「午後Ⅰ(ゴゴイチ)」とは、その情報処理技術者試験の中でも、ITストラテジストやプロジェクトマネージャなど、一般的に難関とされる試験の中で出題される問題形式の通称です。

午後Ⅰは一種の長文読解問題で、国語の現代文のテストに近いイメージです。過去問題と解答が情報処理推進機構(IPA)のサイトにて公開されておりますので、ぜひ実物を見てみてください。

午後Ⅰの問題文は、少々ストーリー仕立てになっているのが特徴です。各試験区分に応じた主人公(プロジェクトマネージャ試験であればプロジェクトマネージャ)と、その関係者(顧客や協力会社、上司・部下など)が登場し、様々な課題に対応していく内容になっています。非IT企業が舞台となることも多く、その中で設定されている状況や課題は、現実の業務シーンでも発生しそうな「現場あるある」で、思わず“うんうん”とうなずいてしまうこともあります。

単純な読み物としても案外面白味がありますが、ちょっとした参考書としても役に立ちます。IT戦略策定や新システムの企画にあたり、自社のビジネスモデルや技術レベル、競合他社の分析に奮闘するITストラテジスト、スケジュールやコスト、利害関係者間のバランスを取るために奔走するプロジェクトマネージャ達の観点や振る舞い方は、実務に携わる方々にとっては、ひとつのお手本になるでしょう。

難関資格の試験問題というとそれだけで敬遠してしまうかもしれませんが、実務経験者にとっては取っ付きやすい内容となっています。「資格取得の勉強」という意識は一旦横に置いて、まずは、ちょっとした参考書程度にライトな気分で触れてみてはいかがでしょうか。

いくつか読んでみて、もし “いけそうかも” という手応えを感じたら、資格取得に向けて本格的に勉強してみてもよいでしょう。(実は体系的な専門知識がなくとも回答できそうな設問が案外出てきます!)

余談になりますが、弊社の有志による勉強会では、この午後Ⅰ問題の攻略を重視しています。午後Ⅰの内容を叩き込むことで、論述形式の午後Ⅱ対策や、専門知識のスムーズな習得にも有効です。(2022年秋試験合格者より)

<出典>
IPA 過去問題
https://www.ipa.go.jp/shiken/mondai-kaiotu/index.html

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2024年06月17日 (月)
青山システムコンサルティング株式会社
近藤直樹