本能を意識し、正しい事実で物事を見ること

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今、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)に関して、様々なデータが報道やSNSを通じて共有され、そのデータに一喜一憂する日々を過ごしています。

ところで皆さんは正しい事実で物事を見られていますか。

例えば、日々感染者数が発表される中、このまま数万人、数十万人と継続的に感染者が増えてしまうのではないかと、不安に駆られている人が一定数いるように感じます。

確かに、毎日新たな感染者数を発表し、「今日は100人」「今日は120人」と発表が続くと、感染症に罹患する人が増え続けているように、直感的に感じるのは仕方ないのではと思います。

しかし一歩立ち止まって考えてみると、一般的に病気(感染症を含む)になる人がいるのと同じように、大なり小なり病気が治る人もいる筈であるということに気がつく事ができます。

以上のように、人は誰しも、物事のポジティブな面より、ネガティブな面に注目しやすいので、強く意識しないと、正しい事実で物事を見ることは難しいのではないでしょうか。
「世の中はどんどん悪くなっている」というネガティブ本能に、実は気がつかないうちに、流されている可能性が高いと感じます。

昨年度、日本語訳版が発売された『FACT FULNESS』では、自分の中にある「常識」が「10の本能」によって、正しく見ることができないと述べています。

その抑えるべき「10の本能」とは、先に説明した「ネガティブ本能」の他に、

  • 分断本能
  • 直線本能
  • 恐怖本能
  • 過大視本能
  • パターン化本能
  • 宿命本能
  • 単純化本能
  • 犯人捜し本能
  • 焦り本能

が存在していると述べています。

本書では、私達が「10の本能」を理解・自制し、センセーショナルなニュースや思わず目を奪われてしまう文言に惑わされず、膨大なデータの中から数字や統計の読み解き方を解説しています。

本能的に無意識の中で偏ったものの見方や思い込みを廃し、データを基にした世界を正しく見る習慣が、より重要となる社会がいままさにやってきています。

本能に左右されずに正しい事実で物事を見ることが、今後の社会では今まで以上に重要であると、私も切に感じます。

余談:
『FACT FULNESS』の中でも取り上げている、「世界についての常識」に関するクイズが、日本語共訳者である上杉周作さんによりWEB公開されています。

残念ながら、私の「世界についての常識」はチンパンジー以下の成績でした。
是非、お時間がある方はご自身の常識が、チンパンジー以上か確認してみては如何でしょうか。

URL: https://factquiz.chibicode.com/

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2020年05月18日 (月)
青山システムコンサルティング株式会社
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