テレビ会議奮闘記

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新型コロナウィルス(COVID-19)対策として、テレビ会議が急激に広まっています。
先日、緊急事態宣言が発令されたことで、今後、ますますの広がりが考えられます。
私も在宅勤務に伴い、いくつかのテレビ会議システムを利用しました。
いろいろなシステムがあり、特徴も様々であること、観点もいろいろあることをあらためて認識しました。

具体的なシステムについては検索していただけば見つかると思いますが、テレビ会議システム選定のご参考になればと思い、3つの観点をご紹介します。

まずはじめに、UI・UXについてです。
ユニークだと思ったのは、実際の会議のテーブルのような画面UIのシステムです。
他の参加メンバーと「つながっている感」が感じられるようになっていて、会議後にもお互いに声がかけやすいような仕組みも好評のようです。
他には、参加者が3Dアバターを設定できるようなシステムもあり、楽しく会議が出来そうだと感じました。
もちろん、簡易な操作性も、気軽にテレビ会議を開催するには重要です。

次に、セキュリティについても考慮する必要があります。
最近も、メジャーなツールについて脆弱性や、暗号化に関する説明の不備が指摘されました。
TV会議の内容を録画・録音してデータを保存したり、その音声データをテキスト化できるようなシステムの場合は、
データの保存形式も含め、特に安全性を確認すべきです。
ただし、セキュリティだけを追求しても、過剰な要件になる場合もありますので、テレビ会議において取り扱う情報の機密性等を踏まえて
選定すべきです。

最後にネットワーク帯域についてです。
テレビ会議はお互いに動画・音声をやりとりするため、ある程度のネットワーク帯域は必須になります。
ただ、スマホの普及した現在、自宅に固定インターネット回線がないケースもあります。その場合にはネットワーク利用帯域や通信の圧縮率等も、重要な要素になります。
私は自宅に固定インターネット回線があり、あまりネットワーク帯域について意識していなかったのですが、社会全体で在宅勤務が広がる現在、参加者全員がどのような環境なのか意識すべきです。

ネットワーク品質が安定しない場合には、画面共有のみをTV会議システムで実施し、音声は携帯通話で対応する、というのも一手です。
音声が途切れなければ、画面は多少遅延しても、案外ストレスなく対応できるケースが多いと感じています。

以上、3つの観点をご紹介しました。

余談ですが、在宅勤務とテレビ会議普及の副産物として、自宅の片づけが進みました。
背景に映り込む自宅の部屋が散らかっていると見映えが悪いので、片づけをする動機付けになっています。
片づけが進んだおかげか、在宅勤務中にテレビ会議で部屋を占有していても、家族からの苦情もなく、理解してもらえている気がします。

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2020年04月21日 (火)
青山システムコンサルティング株式会社
十亀淳