青山システムコンサルティングのコンサルティング事例のご紹介です

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掲載日:2019年01月30日 (水)

サービス種別:システム化計画

企業規模:社員400名参考費用:700万円

依頼の背景

A社は、約7年前に基幹システムを導入し、自社の業務に合わせて継続的にアドオン開発を積み重ねてきた。結果、使い勝手は良くなったが、システムパフォーマンスが悪く、改修にも時間がかかるシステムとなってしまった。
現在の業務上の課題を解消し、今後の「グローバル化」「IFRS」等の事業環境の変化にも迅速に対応できるようシステム化計画の策定を進めることになった。

現状の問題点(一部抜粋)

資料の調査およびヒアリングから、主要な問題として以下の点を挙げた。

  1. 実際原価に実態が反映されていない。
  2. 原価の差異分析を行っていない。
  3. 適正在庫を維持できる仕組みが不十分。

提案内容(一部抜粋)

問題点の原因を分析し、以下の提案を行った。

  1. 月次総平均または都度移動平均法による実際原価を算出する。
  2. 材料費差異・労務費差異・間接費差異を把握し原価低減につなげる。
  3. 出荷実績から廃番候補をシステム自動出力し廃番管理を徹底する。

担当コンサルタントのコメント

A社では、システムパフォーマンス等のシステム課題も抱えていたが、システム化する前段の業務モデルにも多くの課題を抱えていた。“実際原価に実態が反映されていない”も、システムの在庫評価計算精度に問題があったわけではなく、どのような方法で在庫評価計算すべきかの業務モデル定義が問題であった。
A社は、システム活用には業務モデルの見直しが不可欠であると認識しており、業務モデルのあるべき姿(ToBeモデル)の検討に時間を割いてシステム化計画を策定した。
目指すべき業務モデルを定めずにシステム化を進めたため、カスタマイズの優先度が定まらず不効率・過剰な改修をしてしまうケースは少なくない。業務モデル策定経験の豊富な第三者を活用することは、システム選定等の専門的領域の補完だけでなく、効果的なToBeモデル策定促進も期待できる。